道風徳香(どうふうとっこう)

境内の大きな百合が見頃を迎え、その可憐な美しさと強い香気で存在感を示しています。

少し離れたところからでも、「百合の香りだ!」とすぐに分かるくらいの香気です。

 

経典には、「道風徳香 一切を薫ず(どうふうとっこう いっさいをくんず)」という言葉があります。

”道を求め志を持って生きる者は、風のように周りを涼やかな気持ちにさせ、

人知れず善行を心掛ける者は、自然と身体全体から徳の香りを発して周りを心地よい気分にさせる”

 

自分であえて自己主張やアピールをしなくても、

善い想いや行いは周りに伝わっていくものなのでしょう。

でも、きっと、悪い想いや行いも…

 

せっかくの人生。

自分の存在によって、少しでも周りの人に心地よく感じてもらえたらな、と願います。

あっ、もちろん、逆にならないように、日々気を付けなくては!

 

合掌