魚が食べられなくなる!?

『朝日地球会議2019』という大きな会合に参加してきました。

毎年、地球環境について具体的なテーマを提唱し議論する会議なのですが、朝日新聞で大きく宣伝されていることもあり、

よくご存知の方もいらっしゃると思います。

 

今回のテーマは、

「ひらかれた社会へー多様性がはぐくむ持続可能な未来ー」

でした。

”すべての存在の価値を重んじ、すべての存在が持続していける社会でないと、世界の未来は無い”

という危機感から提唱されたテーマだと思いますが、

このテーマが、『法華経』の基本理念である「一切の命の平等」と深く重なると感じ、参加してきた次第です。

 

この『地球会議』は、様々な具体的な問題ごとのいくつかの会議で構成されているのですが、

そのなかでも、地球の水産資源についての会議がとても印象に残りました。

 

私たち日本人は、ごく当たり前のように日々魚介類を食べていますが、

実は、世界の海において、そして、特に日本沿岸の海においては、水産資源が枯渇する危機に瀕しているとのことでした。

もちろん、その要因は様々ではありますが、実は、

”日本人の水産資源に関する無知・無関心”

が大きな要因であることを、私は初めて知りました。

 

世界的に、水産資源をきちんと管理していこうという大きな動きがあるにもかかわらず、

日本ではいっこうに進んでいないそうなのです。

まずは消費者が、自分たちの命を養ってくれている大切な”お魚さんの命”にも関心を持って、

お魚さんも一つの”大切な存在・命””として大切に守り育てていかないと、

本当に近い将来、魚を食べられなくなる時代がくる、ということをデータをもって示されました。

 

まずは、ふだん、家庭やお寿司屋さんなどで魚を食べる時、

「この魚は、どこで、どうやって取られたものなんだろう?」

という、本当に素朴な疑問から関心をもっていくことが大切と教えて頂きました。

 

そして、日本ではまだ少ないのですが、

写真にあるような、MSC(ASC)認証』といって、資源管理をきちんとなされた環境で取られた魚を選んでいくことも

私たちが日常で実践できる第一歩とのことでした。

MSC(ASC)認証』の商品は、生協コープやイオンなどで取り扱いがあります。

ちなみに、写真は、宅配コープ(おうちコープ)のカタログに載っていたものです。

 

「一切の命の尊厳・平等性」つまりは、『法華経』の理念の実現が必要とされる時代が本当に到来している、

と深く実感されられた『地球会議』でした。

微力ながら、私も、少しでも実現に貢献していきたいと深く想いました。

合掌