”写経(しゃきょう)のすゝめ”
福沢諭吉先生の『学問のすゝめ』にかけてみました…
先日の御会式において、法話の時間に「写経のお話」と題して、写経の”ありがたい功徳(くどく)”についてお話しさせて頂きました。
皆さんは写経をしたことがありますか?
おそらくそんなに多くはいらっしゃらないのではないでしょうか。
御会式の際も、同じ質問をしましたが、4、5人の方が手を挙げられたのみでした。
たとえ興味があっても、
「なんとなく難しそう…」
「時間がかかりそう…」
「どこに行ってやればいいか分からない…」
等々、なかなか始める機会がないのが、実情ではないでしょうか。
しかし、「写経」も功徳を積むための立派な修行の一つで、
『五種法師(ごしゅほっし)』という、5つの法華経実践方法の一つに挙げられているのです。
ちなみに、『五種法師』とは…
①受 持(じゅじ)=教えを心に留めること。そして、それを忘れないように、繰り返し心掛けること。
②読(どく)=教え(お経・お題目)を声に出して唱えること。
③誦(じゅ)=教えを暗唱すること。
④解説(げせつ)=教えを分かりやすく人に伝えること。
⑤書写(しょしゃ)=教えを書き写すこと。
もともと「写経」(⑤の書写)は、お経を広めるために欠かせない手段でした。
今みたいに印刷やコピーなんてありませんでしたからね。
では、便利な機械がある現代において「写経」の功徳とは何なのでしょうか?
実は、私自身も「写経」をあまり大切に考えていなかったこともあったのですが、
冒頭の写真にある”誰でも簡単に始められる写経用紙”を頂いて、日常のなかで始めてみると…
現代における「写経の功徳」を、身をもって体験することができました!
体も頭の中もいつも忙しい日常において、
無心になって、”仏様の魂”であるお経の字ひとつひとつを淡々と書いていく
”その時間”が本当にパッと輝き、心が静まっていくことを実感することが出来たのです。
写真にあるように、この写経用紙には、あらかじめ薄く経文が印刷されていて、
その字を、筆や筆ペン(ボールペンや鉛筆でも構いません)でなぞっていくだけですので、
字のうまい下手は関係なく、誰でも少しずつでも始められるようになっているのです。
ぜひぜひ、気軽に「写経」を始めてみませんか?
そして、”大いなる功徳”を体験してみませんか?
用紙は、お寺に用意しておりますので、
直接取りに来ていただくか、または、お電話頂ければお届けいたします。
もちろん、無料です。
どうぞ、くれぐれもお気軽に…
合掌