サンクチュアリ 

傷み始めたミカンを半分に切って、野鳥のエサとなるように庭木の枝に挿してみました。

これを「サンクチュアリ」と呼ぶそうなのです。

 

サンクチュアリは英語で、「聖域」という意味ですが、

少し調べてみると、「バードサンクチュアリ(野鳥の聖域)」というものがあって、

それは、”野鳥の生息地を保全するために確保された区域のことで、バードウオッチングや野鳥との触れ合いが出来る場所”

との説明がありました。

 

たしかに、うちに作った「サンクチュアリ」にも、多くの野鳥たちがチュンチュンと可愛い声を響かせながら訪れ、

あちこちに挿したミカンをあっという間に平らげてしまいました。

その姿を窓ガラス越しに観ているだけで心が和み、これは野鳥たちにとっての「聖域」のみならず、

観ている私たちにも「心の聖域」を気付かせてくれたような気がしました。

 

私たちは、日々、迷ったり不安になったりしながら必死に生きているわけですが、

そんな日常だからこそ、誰にも邪魔をされない「心の聖域」を持つことがとても大切だと思います。

本源寺も、皆さまの「心のサンクチュアリ」の一つでありたいと願っております。

 

どうぞ安心してご来寺ください。

合掌