潜在能力

牡丹桜(ちょうちん桜)が満開になりました。

私は、このボリュームのある花びらが好きで、毎年楽しみにしています。

この沢山の花びらを知識や教養に見立てて、「豊かな教養」という花言葉を持つそうです。

 

ただ知識を詰め込むだけでなく、その知識を「教養」や「智慧」として”花開かせ”、周りを明るい雰囲気にする、

そんな人になれたらいいなと思います。

 

先日、NHK-BSの10分番組で、草木染めの職人さんのことが取り上げられていました。

この職人さんが行う「さくら染め」という技法が紹介されていたのですが、

私は、それを観てとても感動しました。

 

職人さんは、春を迎える前に大雪や強風によって折れてしまった桜の枝を煮詰め、色を出していくのですが、

なんと、その木の枝から煮出された色が立派な”さくら色”なのです!

つまり、春になると美しく咲く桜花のピンク色が、幹や枝の中にすでに秘められて存在している

ということです。

その淡い桜色で紡いだ糸、そして作られた着物の美しいこと、美しいこと…

 

 

いまは、新型コロナウイルスという”苦難”によって、非常に辛い思いを強いられている人類(人間界)ですが、

私は、まだまだ秘められた潜在能力・可能性、そして仏性を持っていると信じています。

 

寒さや降雪に耐えた桜の木が、”体内”に秘めたピンク色を立派な花として咲かせるように、

私たち人類も、新型ウイルスという”苦難”を耐え抜いた後には、

今まで表に出なかった潜在能力が、これを機に”花開き”、新たな境地を歩んでいくに違いない。

そう強く信じていきたいです。

 

 

『私はいつも念じているのです。どのようにすれば、世界中の人々が”真理の眼”を開き、

 真理と一体となった安穏な日々を送ることが出来るのかと。』

(毎自作是念 以何令衆生 得入無上道 速成就仏身)ーーー『妙法蓮華経 如来寿量品 第16』より

 

合掌

南無妙法蓮華経