”水”のような信仰

6月に入り、さっそく紫陽花(あじさい)の花が咲き始めました。

写真は、ヤマアジサイです。

 

”紫陽花”という漢字を、文字通り「しようか」と読むと、アジサイの花を原料とした解熱剤(漢方薬)を指すそうです。

今回調べてみて、私も初めて知りました。

本当に昔の御先祖様方は、自然と一体に生きてこられたんですよね。頭が下がります。

 

ちなみに、アジサイの原種は日本にあり、それが西洋に伝わり改良され「セイヨウアジサイ」として、

日本に逆輸入され広まり、今では2000種類以上あるそうです。

日本がオリジナルの花なんだな…と思うと、なんだか更に紫陽花が可愛く見えてきそうです。

いかがでしょうか?

 

さて、先日檀信徒さんのもとにお送りした

『ハガキ法話 6月1日号』の内容を以下、載せさせて頂きます。

まだまだ新型ウイルスの脅威は続きますが、少しでも仏様・日蓮聖人から頂いた智慧を

参考にして頂ければ幸いです。

 

 

【ハガキ法話 6月1日号】 

 

「水のごとく信仰しなさい(信如水)」

日蓮聖人はこのように教えられました。

 

「水」は絶えることなく淡々と川を流れる。

私たちの長い浄土への旅路でも、「水」のように冷静に地道に絶やすことなく信じ続けることが大切であると。

 

それに対して「火」のように一瞬だけ熱く燃え盛りすぐに消えてしまうような信仰には気を付けなさいとも。

 

人生において遭遇する様々な問題のなかで、大切なことに気付き反省し

    【魂】を成長させていくのが私たち人間の使命ですが、その心の根底には、

「地下水脈」のように、いつも仏様(お題目)への「信仰の水」を流しておきたいものです。

 

さて、全国で緊急事態宣言が解除され、少しずつ“新たな”日常が始まりつつあります。

しかし今こそ、感染拡大の最中に気付いた “当たり前の日常”の有難さ・感謝、そして “命を守る”大切な習慣 を、

人間が〔水のように絶やすことなく〕持ち続けていけるのかどうかを、ウイルスに試されているような気がします。

 

どうぞくれぐれも、たったひとつの《いのち》を、そして《こころ》を大切になさって下さい。

一心合掌 南無妙法蓮華経