黄金の舎利
とても気持ちの良い秋晴れになりました。
朝日に照らされて、よく実った稲穂が黄金色に輝いているように見えます。
お米のことを「シャリ(舎利)」と言いますよね。
舎利というのは、仏様のお墓のこと。
お米の形が、仏舎利塔の形に似ているし、仏様そのものの形にも似ている。
そして何よりも、お米が仏様のようにとても大切なもので尊いものだからでしょう。
法華経のなかでは、”金色”に輝く仏舎利塔(宝塔)の中で、釈迦・多宝というお二人の仏様が教えを説くシーンがあります。
近々お米も収穫シーズンとなりますが、
”金色の”稲穂から出てくるお米は、私たち人間にとって、仏様のように有難いものなんだ
ということをあらためて噛みしめながら、新米を頂きたいものです。
「命は食にあり」と言う通り、
私たちにとって最も大切な”命”をつなぐ”食”を大事にしていくことは、
仏道にとっても基本になることだと思います。
自然の営み、命の営みにあらためて畏敬の念を込めて、
合掌
南無妙法蓮華経