六つの根
檀信徒さんから頂いた蝋梅(ろうばい)の花が、玄関先で芳しい香りを放っています。
花に鼻を(シャレではなく 笑)近づけると、脳にまで香りが届くようで、とても心地良さを感じます。
私たち人間は、目・耳・鼻・舌・皮膚 という「五つの感覚」(五感)を使って、身の回りから情報を得ています。
実はこの五感のバランスがとても大切で、そのバランスが崩れてしまうと、
身体の内分泌系(免疫や循環)に影響が出て、病気の要因となってしまうそうです。
仏教では、この「五感」に”心”を加えて、六根(ろっこん)と呼んでいます。
僧侶や山岳修行の行者さんが「六根清浄♫」(ろっこんしょうじょう)と唱えるのを聞いたことがありませんか?
目は、景色を
耳は、音を
鼻は、香りを
舌は、味を
皮膚は、温度や状態を
そして、
心は、想いを
それぞれ感じ取って、身体のなかに取り込み、自分自身を常に上書きしていきます。
現代は、スマホの使用などにより目を酷使しがちですが、それは目への負担だけでなく、
身体のバランスにも悪影響を及ぼす可能性があるのです。
忙しい日常の中にあっても、少し、この「六根」を意識して頂き、
”全身を使って”自分自身を作り上げていきましょう!
合掌
南無妙法蓮華経