一切生類の魂

お盆が近付いてきました。

 

早朝玄関を出ると、池のほとりの花にクロアゲハが静かに止まっています。

子供のころからクロアゲハの優雅な姿が好きで、その姿をゆっくり見たいと思い近付くのですが、

警戒心が強く、あっという間に遠くに飛んで行ってしまうということがよくありました。

 

ところが今朝のクロアゲハは、まさに眠っているかのように動かず、カメラを近づけてもピクリともしません。

ありがたく、その優雅なお姿をカメラに納めさせて頂きました。

ありがとう!クロアゲハさん。合掌

 

さて、お盆は亡くなられたご先祖様の御魂が自宅へと帰って来られる大切な期間。

私たち一人一人の命は、遠い遠いご先祖様から連綿と引き継がれてきた大切な命ですから、

全てのご先祖様の御魂に手を合わせ感謝の誠を捧げる。

とても尊い伝統文化であると毎年実感します。

 

しかし言うまでもなく、私たちの命を支えてくれているのは、ご先祖様の命だけではありません。

お墓参りをした際には、無縁仏のお墓にも手を合わせながら、亡くなられた全ての人々の魂にも供養の想いを捧げる

これも是非、実践して頂きたいと思います。

 

そして、今年のお盆はもう一つ。

人間以外の全ての生き物、

「一切生類の魂」

にも、供養の誠を捧げてみましょう!

 

たとえば、

ふだん頂いている牛・豚・鶏などの家畜の魂に、

医薬品や化粧品などの開発のために犠牲となってくれた動物の魂に、

殺虫剤などによって致し方なく命を奪ってしまった生き物の魂に、

自動車で轢いたり足で踏みつぶしてしまったり知らず知らずのうちに命を奪ってしまっている生き物の魂に…

 

その他にも、想像すればするほど、

私たち人間の活動によって、他の多くの生き物の命を奪っていることに気付き、愕然としてしまうはずです。

 

もちろん、人間も肉体を持った生き物である以上、他の生命を奪ってしまうことは致し方ない部分はあります。

でも、

でもですよ。

一年に一度くらいは、命を奪ってしまった全ての生き物の御魂に対して、

心から供養と感謝の想いを伝えてみませんか。

 

ありがとう、

ごめんね…

と。

 

 

合掌 南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経