お釈迦様の初期のことば
本源寺駐車場入り口にある掲示板の言葉を替えました。
普段私たちが読んでいる法華経などの「大乗仏教」は、
実は、お釈迦様が亡くなられて数百年経ってから編集されたものです。
しかし、その思想の大本であったでろう「初期の経典」が
明治時代の頃にスリランカで発見されたのです。
中村元(はじめ)先生
という偉大な仏教学者が、その初期の経典を研究し尽くして、分かりやすい日本語に訳されました。
今回の掲示板は、その中村先生の著書の中から引用させて頂き、私なりにアレンジしてみました。
もともとの訳文は次の通りです。
実にこの世においては、怨(うら)みに報いるに怨みを以てしたならば、
ついに怨みの息(や)むことがない。怨みをすててこそ息む。
これは永遠の真理である。
今のロシア侵攻を見ていると、この先の将来もずっと怨(うら)み・憎しみがつづいていくのかと、
本当に心苦しくなります。
かと言って、ウクライナ国民の酷い状況を見ると、
「怨み・憎しみを捨てなさい」
と簡単に言うことなどとても出来ません。
まずは、私たちの身近なトラブルにおいて、お釈迦様の言葉を実践してみませんか?
憎しみを持ち続けるよりも、思い切って捨ててしまったほうが、
何より自分自身が楽になるのでしょう。
今後も掲示板で、お釈迦様の初期の言葉を紹介していきたいと思います。
合掌 南無妙法蓮華経