”燃える”朝

今日の早朝、日の出の30分位前でしょうか、

東の空が濃いピンクとオレンジ色の間のような灯りが湧き立ち、

まるで”燃えている”かのような荘厳な風景を作り出していました。

 

私は思わず妻に声を掛け、共に眺めながら感動を共有し、写真に収めました。

 

 

仏教で、お釈迦様に悟りの証明を授けたと伝えられる仏に、

「燃燈仏」(ねんとうぶつ)

という仏様がいらっしゃいます。

まさに、「燃える灯り」と名付けられた仏様。

 

灯りというのは『智慧』の象徴ですから、

「燃えるような偉大な智慧によって衆生を救われた」仏様だったのでしょう。

 

 

 

私たちは修行中の身ですから、燃燈仏のような偉大な智慧はありませんが、

「燃えるような情熱」

「燃えるような勇気」

は持っていたいものですよね。

 

アメリカの詩人、サミュエル・ウルマンの有名な

『青春の詩』

をここで紹介しましょう。

ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが。

 

サミュエル・ウルマン

『青春の詩』

 

真の青春とは

若き肉体のなかにあるのではなく 若き精神のなかにこそある

薔薇色のほほ 真っ赤な唇 しなやかな身体

そういうものは たいした問題ではない

問題にすべきは つよい精神 ゆたかな想像力 燃え上がる情熱

そういうものが あるか ないか

こんこんと湧き出る 泉のように

あなたの精神は 今日も新鮮だろうか いきいきしているだろうか

臆病な精神の中に 青春はない

大いなる愛のために発揮される 勇気と冒険心のなかにこそ

青春は ある

臆病な二十歳がいる すでにして老人

勇気ある六十歳がいる 青春のまっただなか

歳を重ねただけでは 人は老いない

夢を失ったとき はじめて老いる

歳月は 皮膚にしわを刻むが 情熱を失ったとき 精神は しわだらけになる

苦悩 恐怖 自己嫌悪

それらは精神をしぼませ ごみくずに変えてしまう

誰にとっても大切なもの それは 感動する心

次は何が起こるだろうかと 眼を輝かせる 子供のような好奇心

胸をときめかせ 未知の人生に挑戦する喜び

さあ 眼をとじて 想いうかべてみよう

あなたの心のなかにある 無線基地

青空高くそびえ立つ たくさんの 光り輝くアンテナ

アンテナは 受信するだろう 偉大な人々からのメッセージ

崇高な大自然からのメッセージ

世界がどんなに美しく 驚きに満ちているか

生きることが どんなに素晴らしいか

勇気と希望 ほほえみを忘れず いのちのメッセージを受信しつづけるかぎり

あなたはいつまでも 青春

だが もしあなたの心のアンテナが 倒れ

雪のように冷たい皮肉と 氷のように頑固な失望に おおわれるならば

たとえ二十歳であったとしても あなたは立派な老人

あなたの心のアンテナが 今日も青空高くそびえ立ち

いのちのメッセージを受信しつづけるかぎり

たとえ八十歳であったとしても あなたはつねに 青春

青春とは 真の 青春とは

若い肉体のなかにあるのでなく 若き精神のなかにこそ ある

 

いくつになっても、”心の中は情熱で燃え上っている”

そんな人生を歩みたいものですね。

 

”炎をまとった”富士山から

勇気と励ましを頂けたような

そんな素晴らしい朝でした。

 

合掌

南無妙法蓮華経